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【my favorite】
イラスト / 漫画 / 太鼓の達人 / お昼寝 / お風呂 / 散歩
求められていることを動画に込めて
びっくりしたんですよ。やりたいことをやっていたつもりだったのに、ふと気づいたら「あれ?これやりたかったことだっけ?」と。時代に流されて、いつの間にか進むべき道からフェードアウトしていました。これはいかんと思い、地に足をつけて時代にもお金にも流されず、本当にやりたいことをしっかりと持つために就職活動をはじめたんです。
その中で出会ったのがフォースリーです。求人広告媒体に「広告動画制作者募集」とありました。リモート面接の1回目は山田さんだったんですが、よく考えたら自分、一般企業で面接するのはじめて。おかしなことを喋った記憶があります。ただトライアルで自己紹介動画を作って送るように、という課題を出されました。
自己紹介動画、普通に面白く作りました。いわゆる広告動画っぽくテロップやBGMに効果も入れて、どんな意図で作ったかの解説もあとから入れたりして。たぶん自己紹介と言ってもどんなことができるのか技術を知りたいんだろうな、と思って編集したんです。それが気に入っていただけたようで、その後の選考がスムーズに進んだのを覚えています。
とにかくユーザーの行動を促すために
動画編集を主な業務としているのですが、最近は広告の調査や表現案を考えたりする時間が増えてきました。というのも企画も自分でやるんですがそのためには広告そのものや商材のことを理解しないといけません。加えてユーザー理解も必要です。正しいアウトプットのために、普段からインプットと思考の総量を増やしているところです。
最初は自分が面白いと思える動画ばかり作っていました。でも広告ってそういうことじゃないんですよね。派手なエフェクトやクリエイティブよりも数値が出るならばオーソドックスな映像のほうが求められる。それがわかってからはとにかくユーザーに行動を促す企画を考えるようになりました。
自分の幅を広げるという意味においては、AIに触手を伸ばしてみようかなと思っています。AIでイラスト生成したり、動画作らせてみるとか。もちろんものづくりの面白さは一切なくなりますね。シナリオはChatGPT、絵もAIではやりがいもないでしょう。ただ、AIを知らないことにはAIと戦いようもないかなと思うんです。そういう意味で挑戦してみたいと。
クリエイティブの“向こう側”へ
いまはとにかく自分の作品といえるものを作りたいですね。それが漫画なのか、映像なのか…自分でストーリー書いて、世界作って、キャラを練って動かしていく。それで世の中の人たちに何かしら影響を与えることができれば。なかなか難しいんですが、自分はそっち側に行きたいんです。
お笑いのときもそうだったんですが創作が一定水準のレベルを超えている人って、本当にすごい。なんでこの人はここまで表現できるんだろう、そういうものが作れていない今の自分との差はいったいどこまで広がっているんだろう、と唖然としてしまいます。そこにAIが入ってきたんですが、それでつくっても手応えもなにもないと思うんです。
そこはおそらくAIの不可侵領域だから、上手く共存させていけたらいいんじゃないかと思いますね。ビジネスはAIで効率と生産性向上に徹する。そこで生まれたリソースを用いてクリエイティブではエモーショナルな、やりがいや喜びを追求していく。もともとビジネスとクリエイティブは相容れないわけですから、共存共栄の道を探るべきなのかもしれません。