S. Y.

開発本部 システム開発部
部長

ビジネス視点を
開発現場に

ポリシーは、好きこそものの上手なれ。マネジメントは向いてない、やる気もなかった、と言うものの「エンジニアには好きなことを思い切りやらせてあげたい」と親分肌の一面も。あえて激しく若い組織に飛び込んだ、経験豊富なチャレンジャーの素顔に迫る。
Profile

【my favorite】
テニス / ゲーム / スポーツ観戦 / 国内旅行 / 可愛い嘘のカワウソ / 美味しいご飯

1番大変そうな環境にチャレンジ

SESとして組込系エンジニアとして4年、その後はゲーム開発会社の立ち上げ参画から5年というキャリアを重ねます。知り合いの会社でのアプリやバックエンド開発を経た後、40代の転職先として数ある選択肢の中から選んだのが開発部門の状態が1番大変そうなフォースリーでした。今しかやれないだろうなと思ったのが一番の理由です。

聞けば社内にエンジニアは一人しかいない。ログリザ、クオリザというサービスがあるにも関わらず外部の開発会社の協力を仰いでなんとかなっているという状況でした。もともと私はログリザの機能開発で入社したんですが、ドキュメントもなくシステム管理者不在で物事が回っている状況でした。入社した以上この状況を放置するわけにもいきません。

そんな事をしているうちに、「これもやります」、「こっちもお願いできませんか?」と手を広げていった結果、システム開発部全体をまとめることになりまして。現状では私を入れて5名のシステム開発部の部長という立場でマネジメントやサービスの技術面での管理を担っています。この会社の中では年齢が比較的高く経験値もあるので流れで着地した感じですね。

売上や利益を追求できるエンジニア集団に

これは私がゲーム会社にいたときに身に着けた考え方なんですが、開発部隊は開発ができるだけではダメなんですよね。ちゃんとビジネス的視点がある開発集団でなければと思っています。具体的には売上や利益に意識を向けられるかどうか。お金が稼げると信じて取り組む開発と機械的にこなす開発とではものづくりのモチベーションが違います。

結局、運用側に寄り添う意識が大事です。開発側からのアプローチだとシステム的に難しいかどうかが判断軸になりますが、それって実は良くないんですよ。まずそのオーダーは利益になるかならないかから考えるべき。そこが十分に検討できれば難しくても「じゃあやろう」と開発に入るのが正しい姿だと思います。

エンジニアは得意な技術で腕を振るうべき。だけど、良い仕組みを作っても売れなければ会社としては意味がありません。得意なことをやるエンジニアこそビジネス視点を持てば話も進めやすい。私のチームのエンジニアたちは私よりも技術面で優れています。彼らは技術や開発が本当に好きでやっている。今いるエンジニアが開発に打ち込めると同時に市場価値も高められるような人間形成及び環境づくりが私のミッションの1つだと捉えています。

社内のお困りごとも積極的に解消したい

入社した後に感じたもう一つの大きなミッションが、開発以外のメンバーとのコミュニケーション。営業や運用から見た時のエンジニアの見え方が私の主観ではありますが、すごく遠く感じたんですよね。わからない事があったら、とりあえず聞きにいけるような雰囲気を意識的に作ってきました。10歳以上年上のベテランエンジニアが黙って鎮座していたらおっかなくて声かけづらいというのも有るかなと思いました。この一年でようやく気軽に聞きに来てくれる人が増えてきましたね。

コミュニケーションのボトルネックが解消できたことで、あちこちからいろんな「困りました」の声が届きます。ログリザ、クオリザの精度が上がったら次は社内のお困りごとも積極的に解消していきたいですね。そして私とやりとりしているうちに自然とみんなのITリテラシーが上がって成長が見られれば、良かったなと思えますね。

立場上は部長ですが、性格としては縁の下の力持ちが得意。フォースリーの人たちってすごい頑張ってるし、良い人間が多いので、あわよくば全員が社会から評価されてほしい。それを開発的観点から助けてあげるのが私の存在意義の一つです。みんなが社内で評価されたから、私も裏で頑張っていたんだな、ぐらいの褒められ方がいちばん嬉しいですね。