組織と事業の拡大期を迎え、あるべき姿をより明確にするためにPMVVをアップデートしました。

2025.01.31
カルチャー

2024年11月、株式会社フォースリーはこれまでのMission、ValueにPurposeとVisionを加えた新しいコーポレート・アイデンティティを策定しました。そこで弊社代表の林に今回のアップデートの背景や狙い、期待する効果などについて語ってもらうとともに、実際に現場でPMVVの運用を担う次世代のリーダーからもコメントを集めてみました。

Purpose
人や組織の才能、可能性を潰さない社会をつくる
Mission
◯◯の可能性を実現する
Vision
マーケットの成長を牽引でき、あるべき姿を提示し続けられる組織であること
Value
for thinking 疑問を放置しない
for possibility 可能性を否定しない
for team 一人はチームのために

メンバーが自分の言葉として言えるものを

――はじめに今回の企業理念アップデートの背景について教えてください

組織を俯瞰して感じたことが背景にあります。シンプルに人数規模が拡大したからなんですが、いま中核を担ってくれているメンバーが育てた人材がいろんな化学反応を起こし、階層が増えていく中で「そろそろ言葉がいるな」と気付いたんです。

それまで当社の企業理念はMissionとValueの二段構えでした。と、いうのもそれらを策定した当時は3ヶ月、半年といった単位で激しい変化が続いていくだろうと予測していたから。それがわかっている段階で完成度の高い理念を立ち上げるよりも、まずはある程度シンプルに芯だけを固めておくほうがいいという判断でした。

――ではもともと最初からPurposeやVisionの構想はあったと

漠然とですが頭の中にはありました。ただ、結果としてシンプルな企業理念でスタートしたのは正解でした。数年かけて組織全体に染みわたらせることで“言われなくてもわかる”という領域まで来ましたからね。そこからの拡張が今回のアップデートのテーマです。

――その拡張についてですが、留意したポイントなどあれば

前回との大きな違いは自分がスピーカーではない、という点です。最初にこの価値観に触れたメンバーから拡散する仕組みが必要でした。そうしないと組織や事業の拡大にあわせたリニューアルの意味がありませんからね。

これまでは自分が喋っていることが多かったのですが、今回からは自分がアウトプットしたものを誰かが喋って、それを聞いた誰かがまた口にしていく。伝言ゲームが2個、3個と増えていくイメージです。

だからこそ最も意識したのは「林が言っているから」ではなくて、ちゃんとそれぞれのメンバーが自分の言葉として言えるかということ。これをひたすら問い続けてきました。みんなにも意思として、また言葉としてアウトプットしてもらわないと意味がありません。きちんと向き合って、もし違うなと感じたら修正しようと。

――今回アップデートされた企業理念に期待することは何でしょうか?

組織が拡大して、社内はもちろん社外においても自分以外の人がスピーカーとなる機会が増えてきました。みんなが会社を代表するシーンが多くなってきた。そういうときに一貫したメッセージを伝えることが大事です。あるいはいろんな質問をされたとき、ブレない答えが返せることも。そういうときの「柱」のような役割を果たしてくれるといいな、と思っています。もちろん部下や周囲に伝えるときも同様です。

――最後に、林さんにとって企業理念とはどういう存在ですか?

方位磁石ですね。暗闇の中でも方向を示してくれる磁石。シンプルに言うと指針です。いま暗闇と言いましたが、まっ暗で先が見えないことって諸悪の根源だと思っていて。暗いから怖いんです。見えないから想像してしまう。

そんなまっ暗闇には「こっちだよ」と道筋を照らしてくれる光の存在が重要なんですよね。そのイメージから方位磁石というアイテムを思い浮かべました。こっちでいいから大丈夫、と進むべき力を与えてくれるものがPMVVですね。

――まだまだこの先も成長にあわせてブラッシュアップが図られそうですね

今後、我々にどのような変化が起きるのかはわかりませんが、メンバーの中の誰かがこれより強いパワーと信念を持って刷新してくれるなら、その時は喜んで書き換えてもらうつもり。むしろそうあってほしいと願います。

――ありがとうございました!

変わらない本質と、変えていく未来と

ここからは代表の林からバトンを渡された次世代を担うリーダーたちのコメントになります。それぞれの思い、決意を言葉にしてくれました。

agc事業部 セールス部 3課 マネージャー 柳堀

リニューアルされたPMVVに触れて最初に感じたことは、方向性はこれまでと変わらないが純粋に「もっとチャレンジしていいんだな」ということでした。企業が社会に存在する価値として今回パーパスが制定されましたが、これにより自分の所属部署や取り組みが肯定された気がします。

また、いまやっていることは目標達成のための一つの手段に過ぎないため「アフィリエイト」だけにとらわれず、さまざまな可能性を追及していこうと改めて意識しました。そのためにもいままでやってきたことが次に何に活かせるのか、考え続けなければなりません。

セールス部はもともと掲げていたMission(○○の可能性を実現する)を意識して日々クライアント様と向き合っています。また「適材適所の業務設定」の実現にも取り組んでおり、チームに所属している各個人の得意領域・強みを把握するための場づくりを重視しています。アップデートされたPMVVの言葉や意味をしっかりと咀嚼して、これまで以上に視野を拡げるとともに、いま一度メンバーと自分たちの「あるべき姿」についても話をしていこうと思います。

制作部 部長 桑原

今回、PMVVの制定に先駆けて、社内の各部門に“部門ビジョン”を策定するように、というオーダーがありました。そこで制作部でも自分たちがどうあるべきか・どうありたいか、あるいは譲れないことはなにか、といったテーマをメンバー全員で考えることに。その後のディスカッションなどを通じて、自分たちの現在地や目指すべき方向についてあらためて向き合ういい機会となりました。

その結果、生まれた制作部の部門ビジョンは【「できる」し「やれる」をいつでも言える存在になる。】です。わたしたち制作部は常に技術の最先端に挑戦し続けたい、自分たちが手掛けたもので社内外を問わずさまざまな人にワクワクしてもらいたい。そういうチームであろうという目標を全員が意識しながら日々の業務にあたっています。

各部門ごとにあるべき姿を常に自らに問い、可能性を追求するフォースリーという組織を包括する言葉として「人や組織の才能、可能性を潰さない社会をつくる」というPurposeはぴったりだなと思っています。これからも、まだ見ぬ可能性を実現していく組織の一員であることを誇っていきたいです。

アパレル事業部 ブランドディレクター 平口

今回のアップデートに触れて最初に感じたことは「目指すべき指針はこれまでと変わらない」でした。いま、フォースリーは林さんが自ら採用や社内行事を行っていたフェーズから人事部や事業部などの専任部署が立ち上がり、業務継承されていくフェーズへと進化しています。その中で大切にしたい価値観や目指すべき方向を指し示す言葉がいろんな人の解釈によって希薄化していたので、今回のアップデートは会社としてあらためて社員全員にわかりやすい基準を提示してくれたんだな、と思いました。

13期目を迎え、当初は空想に過ぎなかったさまざまな目標も実現可能なことが増えてきたタイミングで、アパレル事業部では「世の中のマイナスを基軸にしてプラスの転換を図る解決手段の提供」というテーマを軸に事業展開をしています。

私たちは「服」を売っているわけではありません。人々の悩みや困りごとを解決する手段のひとつとして洋服があるから、いまはアパレルをやっています。これからも業界にとらわれず世の中の課題解決に挑戦し、新たな価値を提供し続ける組織でありたいと考えています。


三者三様でありながらもみなさんフォースリーの「変わらない本質」をきちんと捉え「変えていく未来」を描いています。今回のPMVVアップデートを機に自分たちがあるべき姿を考え続け、行動に落とし込む。フォースリーはPMVVの再構築と共に新しいステージに進んでまいります。

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