Ryosuke Yamada

取締役 コーポレート本部 本部長山田 良介

突然変異種を
続々と生み出す

「動」の林を裏側から支える「静」の山田。フォースリーが拡大する上で欠かせないコーポレート部門を牽引するオールラウンドプレイヤーである。林に「いま“穴”が全く見当たらない稀有な存在」とまで言わせる実力はいつ磨かれ、どのように開花したのか。
Profile

1981年11月23日 滋賀県長浜市生まれ
【My Favorites】
水球 / 早飯・早足 / 近江商人 / 暑がり / 寒がり / タオル地 / ダイエット中

前回のインタビューはこちら

平均点高く、横展開させていく

いま業務推進本部と事業推進本部のふたつの部門を管掌しています。業務推進のほうはいわゆるコーポレート部門ですね。財務、経理、法務、労務、広報、人事と組織にとって欠かせないセクションを取りまとめています。一方事業推進では社内全体のデータ資産の活用や開発案件のオペレーション、制作案件のオペレーションなどをカバーしています。

やっていること自体は前回のインタビュー時と変わらないのですが、規模と領域と重さが圧倒的に違ってきていますね。より広範囲になりつつ、機動性を失わないためにどうすべきか。日々試行錯誤の連続。そのために自分が決断したことがひとつあります。それは、専門性の深さの追求にこだわらないこと。

自分の特性として自覚があるのですが、初見のことでも「初めてなのに上手だね」くらいにはすぐにできるんです。100点は取れないけど大体なんでも65点から70点は取れるみたいな。ただそこから突き抜けて深めたり能力を向上したりするのは苦手で…。褒めてもらえることが多い反面、後から抜かされたり自分が高いレベルに到達できないことに長らくやきもきしてました。林や川俣のようにアグレッシブに営業できないし、世一のように事業立ち上げて推進もできない。劣等感すら覚えていたんです。でも組織が急拡大する中で担うべき役割が明確になった。突き抜ける役割は他の人や外部で協力いただける専門家の方に任せて自分は平均点の高い領域を広げていこうと。

組織が定義する理念や価値観を結節点に

いまちょうどミッションやバリューの再定義をはじめています。理念や理想をもう一度定義してみんなが認識するのが大事かなと思っているんですね。そうすることで少なからず頑張りたいと思い、フォースリーのどこかに良さを感じて入社してくれた人が、思うように自己発揮できずにリタイアするのを避けられるんじゃないか。やりきった上で離脱するのはいいんだけど、ちょっとした言葉や感覚のズレでボタンの掛け違いが生まれるのは減らしたいんですよね。

これからさらに拡大するにあたって、いつまでも林個人を結節点にするのではなく、組織が定義する理念や価値観に対する共感へとシフトするタイミングではないかと。

ここから3年から5年、規模として100名のフェーズに向かっていく上で、会社に関わることで幸せを感じる人を増やしたい。社員はもちろんその家族や取引先など関わる人全てを含めてですね。幸せの影響度が広い組織って価値が高いと思うんです。そのためにも業務推進本部としてはコーポレート部門として対応力を高め、社内のあらゆる悩みを受け止め、共に最適解を見つける存在を目指します。 また事業推進本部としては既存の社内の知識や経験をしっかり全体に展開できるよう、また先々の可能性を見出すために開発制作領域に取り組んでいきます。

コーポレート部門の充実は次のステージへの切符

組織をただ大きくしたいというわけではありません。それよりも持続性を持たせたい。企業も縦軸での成長だけだと道筋が一本だから、その種が途絶えることもありうるかと。進化論的には環境に適応し、変化し続けるものが強いわけで。つまり突然変異種をたくさん生み出せる種族、それがフォースリーでありたい思っています。表面は変わったとしても、根っこのDNAは変わらず共通して持ち続けると。

業務推進部門には任せられる人がずいぶん増えてきました。彼らには目の前の業務を8割でやってくれとお願いしています。そして残りの2割で目先ではなく、少し先を見据えた取り組みをやっていこうと。目の前のことを100%でやらないと回らない状況から変化し少し先を見据えた組織運営に移行できるよう次の一手を打っていきます。

事業推進部門では自社ツールの開発で先々の可能性が見えるチャンスが出てきています。またこれまで蓄積した経験を体系化し社内に横展開できる仕組みを構築中です。先々も必要とされ続ける組織構築のため取り組んでいきます。